今年度の須賀川市胃がん検診（施設検診）は、6月24日にスタートし、鏡石町・天栄村も順次、実施されております。
須賀川市の胃がん検診は、集団検診（レントゲン）と、施設健診（レントゲンと内視鏡）の2本立てで行われており、過去の結果は、須賀川市の公式ウェブサイト>>くらし・手続き>>おしらせ>>平成30年度保健事業概況（平成29年度実績）で見ることができます。
内視鏡検診は、須賀川市では2004年（平成16年）から始まっていますが、2017年（平成29年）にようやく国の「対策型検診」に位置づけられました。
国立がん研究センターの統計では、胃がんの死亡率は、肺がん、大腸がんに次ぐ、第3位（2017年）、罹患数は大腸がんに次ぐ第2位（2014年）と、重要な疾患であります。ただし、若年者では罹患率が低下しており、これは塩分摂取量の低下とピロリ菌感染率の低下によるものと考えられています。

「対策型検診」は、全額自己負担の（人間ドックのような）「任意型検診」と違い、公的資金が使われています。集団の利益（死亡率低下）を目的とし、公平かつ安全に実施されることが重要です。国の指針では、内視鏡検診の対象者は50歳以上（隔年）とされており（レントゲンは40歳以上　年1回）、今後、医師会では、国の指針（検診マニュアル）に準ずるとともに、なお一層、診断精度と安全性の向上に努めて参ります。また、一次予防の観点から、ピロリ菌検診（仮称）の実施に向け、市と積極的に協議していることをお伝えします。